犬を飼いたいと考えている方や、すでにイタリアングレーハウンド(以下、イタグレ)を迎えた方にとって、その魅力や特徴、飼育方法を知ることは重要です。この記事では、イタグレの基本情報から飼育のポイント、注意点まで詳しく解説します。

実際にイタグレを飼育している私が、イタグレの魅力を紹介していきます!
目次
イタリアングレーハウンドの基本情報

イタグレは、非常に古い歴史を持つ犬種で、古代エジプトやローマ時代にはすでに存在していたと言われています。貴族たちに愛されたその優雅な姿から、「小さな王侯貴族」とも呼ばれることがあります。サイズは小さいながらも、サイトハウンド犬種の一つである。
サイズ | 体高約32–38cm |
体重 | 約3–6kg |
平均寿命 | 12–15年 |
原産地 | イタリア |
グループ | サイトハウンド(視覚で獲物を追う狩猟犬) |
ブラック、グレー、レッドなど |
そのスリムな体型と短い被毛は、見た目の美しさだけでなく機能的な特徴も兼ね備えています。
イタグレの性格と特徴
賢くて愛情深い
イタグレは非常に賢く、飼い主とのコミュニケーションを大切にします。飼い主に対して深い愛情を示す、忠実な性格で知られています。人懐っこい性格で、家庭では常に飼い主のそばにいたがる甘えん坊な一面も。
活発で遊び好き
元々狩猟犬として活躍していたこともあり、走ることや遊ぶことが大好きです。特に生後1、2年くらいまでは非常にヤンチャで、少しお世話が大変な一面もあります。小型犬ながらエネルギッシュで、毎日適度な運動が必要です。ただ、見た目からもわかる通り足が細く、非常に骨折しやすいので、子犬のうちは特に注意が必要です。
繊細で感受性が強い
環境の変化や大きな音に敏感な一面があります。穏やかな生活環境を整えることが、ストレスを軽減する鍵となります。また、寂しがりやで甘えん坊でもあるので、長時間の留守番はストレスに感じるかもしれません。
飼い方のポイント

しつけ
イタグレは賢く、飼い主の指示をよく聞きますが、繊細で怖がりな一面もあります。そのため、褒めて伸ばすしつけ方が効果的です。ポジティブなトレーニング方法が効果的で、短期間で基本的なコマンドを覚えることができます。
散歩
イタグレは運動能力が高く、活発な犬種です。運動量には個体差がありますが、運動が好きな子には長めに散歩をしてあげることが理想的です。また、暑さや寒さには弱いため、対策する必要があります。毛が短いことで特に寒さに弱いので、洋服を着せて散歩させてあげると良いでしょう。
お手入れ
短毛種で抜け毛が少ないため、お手入れは比較的簡単です。週に1,2回、ラバーブラシなどを使って優しくブラッシングしてあげるのがおすすめです。
シャンプーは月に1回程度で大丈夫です。犬用シャンプーを使い、目や耳に水が入らないように優しく洗ってあげましょう。
歯磨きは毎日行ってあげることが理想的です。犬用歯ブラシと歯磨きジェルを使用し、優しく丁寧に歯を磨いてあげましょう。味のついた、指にはめるタイプの歯磨きシートもあるので、一番最適な方法で歯磨きを行なってあげましょう。
イタグレは爪が伸びるのが早いため、月に1,2回の爪切りが必要です。特に子犬のうちは伸びる速度が速く、切りにくいと思うので、トリーマーの方にお願いすると安心かもしれません。
イタグレを飼う上での注意点

寒さと骨折に注意
イタグレは短毛種で脂肪が少ないため、寒さに非常に弱いです。冬場の防寒対策が必要不可欠。また、細く華奢な骨格のため、骨折のリスクも高いです。特に子犬の時期は、高い場所からの飛び降りや無理な運動を避けるようにしましょう。
分離不安症に注意
飼い主への依存度が高いため、長時間の留守番が苦手です。基本的には、日中ずっと家を空けているような生活スタイルの方には飼いにくいかもしれません。留守中にはおもちゃや音楽などで不安を和らげる工夫が必要です。
注意したい病気
脱毛症 | 遺伝疾患として脱毛症にかかりやすい |
骨折 | 四肢の骨が弱いため骨折に注意が必要 筋肉や皮下脂肪が薄いため、骨折すると癒合不全を起こしやすい |
白内障などの目の病気 | イタグレは目の病気にかかりやすい 点眼薬によって進行を遅らせることができる場合もある。 |
皮膚病 | 被毛が薄く、皮膚が繊細な犬種であるため、皮膚病にかかりやすい |
まとめ
イタグレはその優雅な見た目と愛情深い性格で、多くの家庭に幸せをもたらしてきた犬種です。飼育にはいくつかの注意点がありますが、それを超える魅力を持っています。この記事を参考に、イタグレとの素晴らしい生活を始めてみてはいかがでしょうか?