「イタグレ」と「ウィペット」は、どちらも優雅でありながら個性豊かな魅力を持つ犬種として人気があります。「大きさが違う」ということくらいしか知らない人も多いと思います。しかし、似たような外見や走る姿から混同されがちですが、実際にはそれぞれ異なる性格や飼育のポイントがあります。本記事では、両犬種の歴史や外見、性格、必要な運動量、飼育上の違いを徹底解説します。
犬種選びで迷っている飼い主さんや、既にどちらかを飼っている方も、この記事を通して理解を深め、最適な飼育環境を整えるための参考にしていただければ幸いです。

イタグレとウィペットはそれぞれどんな特徴を持っているんだろう?
目次
イタリアングレーハウンドとは

イタグレ(イタリアングレーハウンド)は、イタリア原産の小型犬で、長い脚とスリムな体型が特徴です。古くから貴族や上流階級に愛されてきた歴史があり、その優雅な姿勢と落ち着いた雰囲気が魅力です。

我が家ではイタグレの女の子を飼っています!
外見
イタグレは、全体的に細身で筋肉質な体型をしており、毛色はシンプルなブラック、ブルー、フォーンなどが主流です。耳は大きく、愛らしい表情を引き立て、目は優しい印象を与えます。成犬時の体重は5キロ前後とされています。毛がとても短く、寒さには弱いです。
性格や特徴
イタグレは、非常に活発で遊び好きな一面を持ちつつも、同時に飼い主に対してはとても忠実で甘えん坊な性格です。また、知性が高く、しつけも比較的しやすい犬種として知られています。
2歳頃まではとてもヤンチャなことで知られていて、運動量も多く、日常的な散歩や軽い運動が欠かせません。日々の運動不足やストレスが行動に現れることもあるため、十分な遊びの時間と環境を整えることが大切です。
また、毛が短く寒さに弱いため、冬の散歩時には洋服が必要になります。皮膚の病気や白内障などの目の病気にかかりやすいため、何か異常があった場合は病院に連れて行ってあげる必要があります。
イタグレが一番気をつけてあげないといけないケガは、「骨折」です。足が細いことで、少しの段差でジャンプしただけで骨折してしまうことがあります。室内では犬が骨折しないような環境づくりが必要になります。
イタグレについて詳しくまとめた記事はこちら!↓
ウィペットとは?

ウィペットは、イギリス原産の中型犬で、スピードと優雅さを兼ね備えた犬種です。「小型グレイハウンド」とも呼ばれ、走る姿はまるで風のようだと言われています。
外見
ウィペットは、イタグレと同様にスリムな体型ですが、少し大きめで筋肉質な体つきをしています。毛は短く、手入れがしやすいのが特徴です。耳は小さめですが、鋭い表情が印象的で、走行時のスピード感を際立たせます。全体としてスポーティでありながらも優雅な印象を与える外見が、多くのファンを魅了しています。
性格や特徴
ウィペットは、非常に温厚でおっとりとした性格を持ち、家族との時間を大切にする犬種です。温厚かつ飼い主さんに従順なので、幅広い家庭で飼いやすいといわれています。イタグレと同様に運動が大好きなので、毎日の散歩が欠かせません。
体重は10キロ前後で、体高はオス約52cm、メス約49cmとなります。イタグレと比較するとかなり大きいことがわかると思います。
ウィペットについて詳しく解説する記事も現在作成中です!
イタグレとウィペットの比較
似ている点
イタグレとウィペットは似ている点も多いため、場合によってはどっちかわからないということもあります。どのようなところが似ているのかを紹介していきます。
細身な体型
イタグレとウィペットはどちらも細身で、エレガントな体型をしています。毛が短いこともあり、細身でありながらも上品な印象を与えます。
高い運動能力
どちらの犬種もとても運動能力が高いことでも知られています。1日に必要な運動量が多いので、毎日の散歩が欠かせませんが、日常の散歩やアウトドアを一緒に楽しむことができます!
適切なケアが必要
どちらの犬種も足がとても細いためケガをしやすいです。特にイタグレはより足が細いので、足の骨折には注意が必要です。また、皮膚病や目の病気にかかりやすいので、適切にケアしてあげましょう。
また、毛が短く寒さに弱い点も共通しています。冬場の散歩の際は洋服を着せてあげるなど、防寒対策をしっかりしてあげましょう。
異なる点
イタグレ | ウィペット | |
大きさ | 小型(5キロ程度) | 中型(10キロ前後) |
運動量 | 比較的多い | 多い |
毛色 | 「シール」という毛色がある | 「ブリンドル」という毛色がある |
性格 | 明るく無邪気 | 温和で従順 |
注意すべき点 | 足が細く、ケガをしやすい | 毎日たくさんの運動が必要 |

イタグレとウィペットは大きさの違いが一番目立つね!
イタグレとウィペットは似ているところもありますが、異なる点もいくつかあります。飼う上で考慮すべきポイントもあるため、詳しく解説していきます。
大きさ
イタグレは小型犬である一方で、ウィペットは中型犬に分類されています。イタグレは成犬時でオスが約5キロ、メスが約4キロである一方、ウィペットはオスが約13キロ、メスが約9キロと言われています。
実際に比較してみても、ウィペットの方が一回り大きいと感じます。(イタグレの中でも体重が5キロ以上ある子もおり、特に大きい子は「デカグレ」と呼ばれていたりします!)
運動量
ウィペットはイタグレと比べて体が大きいため、よりたくさんの運動を必要とします。具体的には、イタグレは朝夕各30分、ウィペットは朝夕各1時間の散歩が目安とされています。ウィペットは他の犬種と比べてもかなりの運動量が必要という特徴があります。
毛色
イタグレの毛色はブルー、ブラック、フォーンが主流です。グレーという名前ではあるものの、グレーだけでなく黒や茶色系統の毛色も存在します。また、イタグレ特有のシールという毛色も存在します。シールは、一見ブラックに見えながらも、赤茶色が混ざった色になります。
ウィペットの毛色には主にグレー、ブリンドル、ホワイトなどがあります。イタグレに比べてさまざまな色の子がおり、色がミックスされている子もいます。ウィペット特有のブリンドルという毛色は、縞々の模様をしていて、特徴的です。
性格
イタグレは、非常に活発で遊び好きな一面を持ちつつも、同時に飼い主に対してはとても忠実で甘えん坊な性格です。特に2歳頃まではとてもヤンチャなことで知られています。その一方でとても賢いので、しつけしやすく、飼い主に対して深い愛情を示してくれます。
また、寂しがりやな一面も持っているので、長時間の留守番は苦手な子が多いです。
ウィペットは、静かでおとなしい性格をしていて、とても賢いことで知られています。飼い主さんに従順なため、しつけもしやすいです。家族への愛情が深く、とても落ち着いているので、犬を飼ったことがない方でも比較的飼いやすい犬種となっています。
注意すべき点
ケガや病気
どんな犬種でもケガをしたり病気にかかる可能性がありますが、その中でもイタグレは骨折のリスクが高いです。足が細く、ちょっとした段差でも骨折をする恐れがあるので注意が必要です。
また、イタグレとウィペットは運動量が多いことでも知られています。イタグレは30分の散歩を1日2回、ウィペットは30分〜1時間の散歩を1日2回することが推奨されています。散歩の時間が少なくなるとストレスが溜まってしまう場合もあるので、飼う際は散歩の時間を十分とってあげましょう。
まとめ
今回はイタグレとウィペットの似ている点や違いについてまとめてきました。どちらの犬種も似ているところが多く、アクティブな犬種なので、日々の生活を充実させてくれます。この記事を参考に、自分たちのライフスタイルに合った犬種を選び、愛情豊かなペットライフを送っていただければと思います!

イタグレとウィペットはどちらも飼いやすく、おすすめの犬種です!