愛犬がうんちを食べる「食糞」という行動に悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。この行動にはさまざまな原因があり、適切な対処を行えば改善できる可能性があります。食糞は、大人になれば自然に治るとも限らないので、早く治すに越したことはないです。この記事では、犬がうんちを食べる理由や、食糞をやめさせるための具体的な方法について解説します。

うちのイタグレちゃんもよくうんちを食べてしまい、困っていました🥲
目次
食糞とは?その定義と概要

食糞とは、犬が自分自身や他の犬、さらには他の動物の糞を食べる行動を指します。この行動は決して珍しいものではなく、多くの犬が何らかの理由で行っています。特に子犬に多く見られるものの、成犬や高齢犬でも食糞をすることがあります。
食糞は飼い主にとって困惑する行動であり、衛生面や健康へのリスクが懸念されます。しかし、この行動は犬にとって必ずしも異常ではなく、本能や環境、体調が関係していることもあります。
犬が食糞をする主な原因
犬が食糞をする原因はさまざまです。ここでは代表的な理由を紹介します。
1.本能的な行動
犬の祖先である野生のオオカミは、寝床を清潔に保つためや、排泄物の痕跡をなくして外敵から身を守るために行なっていたため、元々は野生の名残りだといわれています。この本能が一部の犬にも残っていると考えられます。
2.栄養不足
食事から十分な栄養が摂取できていない場合、犬は足りない栄養を補うために糞を食べることがあります。特にビタミンB群やミネラルが不足していると、この行動を引き起こすことがあります。また普段の食事量が少なく、お腹が空いているなどが原因で食べてしまう子もいます。
3.ストレスや退屈
環境がストレスフルだったり、十分な運動や刺激が足りていない場合、犬はストレス解消や暇つぶしの一環として食糞をすることがあります。散歩が短かったりしてストレスが溜まっていると、食糞をしやすくなってしまいます。
4.飼い主の気を引くため
犬は飼い主の注意を引くために食糞をすることがあります。食糞をした際に叱られたり、強く反応した場合、その行動が強化されてしまうこともあります。そのため正しい対処をすることが重要になります。
食糞をやめさせるための対策

犬の食糞行動を防ぐためには、原因に応じた対策を講じる必要があります。
飼い主の目の前で食べてしまう場合
食べてしまった後で教えるのは難しいため、食べる機会を減らすことが重要です。
ワンちゃんが食べそうになる前に、違うものへ興味をそらし、その間に片付けてしまいましょう。
リアクションをしない・叱らない
食糞しているところを目撃しても、過度にリアクションしてしまうのはあまりよくありません。「ダメ!」などの声を出すことで、「飼い主が喜んでる!」、「構ってくれる!」と勘違いしてしまい、食糞が悪化してしまいます。リアクションをせず黙って片付けるようにしましょう。
また、食糞は叱らないことも大切です。叱ってしまうと、うんちをすること自体が悪いことだと感じてしまい、隠れて排便するようになったり、うんちを隠そうとして食糞が習慣化していく可能性があります。
排便後の行動パターンを変える
うんちを食べずに飼い主の元へ行くと良いことがあると覚えてもらうことも有効な方法です。うんちをしたらおもちゃなどで呼んであげ、来てくれたら褒めてあげると良いでしょう。うんちをしても食べないことが習慣になり、食糞が起きにくくなると思います。
飼い主がいない時に食べてしまう場合
家に帰ってきてから食糞に気付いた場合は、叱らずに黙って片付けましょう。叱っても何に対して怒っているのか犬は理解できず、良い解決にはなりません。
留守番をさせる前に散歩をしてあげるなど、一緒に過ごす時間を多く取ることで食糞が収まることもあります。ワンちゃんが一人の時も退屈にならないように工夫してあげましょう。また、留守番中にうんちが目の前にある環境が長く続くと、どうしても食糞しやすくなる傾向があります。トイレ周辺の環境を見直すことで、食糞が減っていくかもしれません。
食糞を防ぐためのアイテム
食糞がなかなか治らない場合には、市販で売られている食糞防止グッズを使用することも効果的です。
食糞防止グッズにはスプレータイプやリキッドタイプなど、さまざまあります。どれが効果があるかは使ってみなければわからないところもありますが、慎重に選ぶようにしましょう。使う際には年齢制限がある場合がありますので、使い方をよく確認するようにしましょう。
まとめ
犬の食糞行動には、栄養不足やストレス、環境要因などさまざまな原因が考えられます。まずはその理由を特定し、適切な対策を講じることが大切です。飼い主が正しい知識を持ち、愛犬にとって快適な環境を整えることで、食糞行動を改善できる可能性が高まります。
愛犬が健康で幸せに過ごせるよう、日々のケアや行動観察を大切にしましょう!