ギルガルドの努力値調整と技構成
性格:しんちょう (特防↑特攻↓)
特性:バトルスイッチ
持ち物:じゃくてんほけん
努力値:HP:188 / 攻撃:12 / 防御:28 / 特防:164 / 素早さ:116
実数値:HP:159 / 攻撃:162 (72) / 防御:164 (74) / 特攻:144 (63) / 特防:199 (100) / 素早さ:95
※( )内の数字はバトルスイッチで低くなったときの値
技:ボディパージ / エアスラッシュ / シャドークロー / もろはのずつき
コンセプト
シーズン18 シングルバトルではがねタイプ統一パーティのダイマックスエース枠とするために育成しました
このギルガルドを育成した時点ではサンダーとエースバーンが使用率1位2位でした
ほのおタイプのエースバーンはもちろんのこと、ねっぷうの搭載率が高いサンダーもはがねタイプでは対策しにくいポケモンです
そこで今回『サンダーに勝てる』をコンセプトとし、ギルガルドを育成しました
また特殊型のサンダーだけでなく、物理型のポケモンを対処することを考え、仮想敵を悪ウーラオスとしました
なお、このギルガルドでエースバーンを対処することは考えていません
使用していたはがねタイプ統一パーティでエースバーン入りの相手と当たった際には、エアームド、テッカグヤ、ドリュウズの3匹をほぼ確定で選出していました
努力値調整と技構成の意図
努力値と技構成についてです
サンダーとウーラオスのどちらに対しても能力上昇がないギルガルドでは勝つことができないと考え、持ち物と技で能力上昇をしてから相手を倒すことを基本の方針としました
そこで攻撃と特攻を上げるために持ち物を「じゃくてんほけん」とし、素早さ関係を逆転させるために「ボディパージ」を覚えさせることとしました
すばやさとボディパージ
ギルガルドは素早さ種族値が60でサンダーの種族値100よりも低いため、1撃は相手の攻撃を耐えてからの行動を前提としています
ダイマックスさせる前提であったため、サンダーの後続のポケモンも倒せるようにボディパージを積み素早さを上げる方法を考えました
ボディパージは素早さのランクを2段階上げる技です
このランク補正を加味して素早さを考えると、
素早さ実数値=85 (努力値=36)で素早さランク+2のときに最速サンダーの素早さを上回ります
この値が最低でも必要な素早さです
一応サンダーとともに使用率トップのエースバーンについても考えておくと、
素早さ実数値=95 (努力値=116)で素早さランク+2のときに最速エースバーンの素早さを上回ります
エースバーンよりも素早さが高いポケモンもいますが、パーティとして重くなりやすいため基準としました
ここまでウーラオスについて考察していませんが、悪ウーラオスはふいうちを覚えるため素早さランクを上げても先制できない可能性が高いこととあんこくきょうだをダイマックスなしで耐えるのが難しいと考えたためです
被ダメージ
被ダメージについてです
まずHPについてステルスロックを考慮し、16n-1に調整することとしました
特殊耐久について、サンダーの攻撃を耐えれるように調整しました
仮想敵を「いのちのたま」を持ち、特攻に性格補正をかけた特攻極振りサンダーとします
使用技は「ねっぷう」を元にしたダイバーンです
サンダーに対しては、1手目でボディパージを使い素早さ関係を逆転させたいのでダイマックスしない状態で計算を行います
また、HPについてはステルスロックダメージを受けた状態で考えました
計算したところ、HPを159 (努力値=188)、特防をシールドフォルムのときに199 (性格上昇補正あり、努力値=164)としたときに確定で耐えれることが分かりました
HP:159 – 9 (ステルスロックダメージ) = 150
いのちのたま 性格上昇補正 特攻極振りサンダーのダイバーン 最大ダメージ = 148
またダイマックスしたサンダーに後出ししたことを考え、晴れ状態での計算をしたところ、
いのちのたまを持っておらず、特攻に性格上昇補正がかかっていなければ耐えることができました
晴れ状態 特攻極振りサンダーのダイバーン 最大ダメージ = 156
物理耐久について、悪ウーラオスを仮想敵として計算していきます
先のHPを固定して、防御に努力値を極振りした場合に、性格上昇補正ありの攻撃極振り悪ウーラオスの「あんこくきょうだ」のダメージは、144~170で確定では耐えることができません
同じウーラオスの攻撃であってもダイマックスすれば防御に努力値振らなくても確定で耐えるため、ウーラオスに対する対策はダイマックスして攻撃を耐え、返しの1撃で倒すとします
与ダメージ
今回のギルガルドはサンダーとウーラオスのどちらと対面しても、効果抜群の技を受け「じゃくてんほけん」を発動させることを想定しています
ただし、どちらも1撃で倒せる必要があります
ギルガルドが覚える技から選んだサンダーとウーラオスを倒す技は以下の通りです
・サンダー→もろはのずつき
・ウーラオス→エアスラッシュ
どちらも努力値無振りの場合のじゃくてんほけん発動後ダイマックス技のダメージ計算結果です
・ダイロック→ダイマックスしたサンダー:104.2~123%
・ダイジェット→ダイマックスした悪ウーラオス:133.7~157.7%
物理耐久が高いウーラオスですが、特殊技で弱点をつけば特攻無振りであっても1撃で倒せそうです
性格上昇補正を特防にかける計算をしていたので、どの能力かに下降補正をかける必要があります
特攻に下降補正をかけた場合のダメージは、119.4~141.1%と変わらず確定1発をとれるので、特攻に性格下降補正をかけることにしました
一方でサンダーは多少HPや防御に努力値を振っている場合には攻撃が耐えられます
ただしダイマックスするサンダーの多くが特攻と素早さに努力値を振っていると考え、攻撃にはあまり努力値を振らないこととしました
努力値振りのまとめ
ここまで努力値をまとめると、
すばやさ
・すばやさ+2でサンダー抜きの実数値85:S36
・すばやさ+2でエースバーン抜きの実数値95:S116
HP
・実数値159:H188
特防
・性格上昇補正ありで実数値199 (シールドフォルム時):D164
残りは以下の通りです
・S36のとき:120
・S116のとき:40
今回はじゃくてんほけん発動が前提であるため、攻撃にはそれほど努力値を振らなくてよいと考え、すばやさ+2でエースバーン抜きの調整としました
残りの努力値40は攻撃と防御に分けます
防御の努力値調整についてははがねタイプが苦手なじめんタイプで使用率が高いポケモンであったランドロスの「じしん」を想定して防御実数値が164となるようにしました
攻撃極振りランドロスのじしんのダメージ=134~162で非ダイマックスで最大乱数以外耐える
ランドロスに対しても、すばやさランク+2で先制をとることが可能となるほかじゃくてんほけんが発動し特攻ランク+2の状態であれば、ダイジェットで非ダイマックス状態のランドロスを1撃で倒すことができます
立ち回り
先の項で説明している部分もありますが、サンダーと悪ウーラオスに対しての立ち回りについてです
対サンダー
サンダーの攻撃は非ダイマックス状態であっても耐えることができるため、ボディパージで素早さをあげてから次のターンにダイマックスします
相手がねっぷうやダイバーンを選択していればじゃくてんほけんが発動し、攻撃・特攻・素早さが2段階ずつ上昇した状態になります
このギルガルドが狙う形です
サンダーの他にも素早さを上げれば先制できる相手には同じように立ち回ります
注意が必要なのはサンダーの素早さランクが上昇している場合です
ダイジェットを使ったあとのサンダーに後出しした場合などに起こりえます
この場合にはボディパージを使っても次のターンで先制できないため、1ターン目から攻撃する必要があります
ダイマックスさせるポケモンが他にいるのであれば、もろはのずつきを使うのもありだと思います
命中率が低く、反動を受けるため使いにくいですが、威力はダイマックス時と同じです
対悪ウーラオス
悪ウーラオスの攻撃は非ダイマックス状態では耐えられないことと素早さランクを上げてもふいうちで先制をとられてしまいます
このため1ターン目からダイマックスして攻撃します
じゃくてんほけんが発動していれば、1撃で倒すことが可能です
他のポケモンによるサポート
今回紹介したギルガルドには、サンダーとウーラオスを倒す際にそれぞれ問題となる点があります
・サンダー → 耐久に努力値を振っている場合1撃で倒せない
・ウーラオス → きあいのタスキを持っていると1撃で倒せない
この問題を解決するためにはがねタイプ統一パーティではエアームドでサポートしていました
エアームドはきあいのタスキを持たせることで1ターンは確実に行動可能であったため、対処が難しいポケモンに直接攻撃したり、ステルスロックを使うことで相手のHPを削ることが可能でした
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます
紹介したギルガルドを使用していて次のような問題点を感じました
・キングシールドを覚えていないため、一度でも攻撃するとシールドフォルムに戻れず攻撃を耐えれなくなる
・相手がじゃくてんほけんを読んできた場合、火力不足で倒せない
・先制技に弱い
ただし、ボディパージ+じゃくてんほけん発動の理想の形が作れれば簡単に勝てることも多かったです
よければ参考にしてください
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